Form 2を構成する各内部部品について解説する用語集と3Dモデルを用意しました。このインタラクティブなプリンターの解説ガイドはプリント中に発生する問題を診断するツールとしても役に立ちます。
3Dモデルの表記を見る前に、分解アニメーションを再生してください。(アニメーションがすでに再生されていなければ、Static Poseをクリックしてください。)アニメーションを止めたい時は、いつでもPauseボタンを押して止めることができます。アニメーションを先に進めたい時は、ウィンドウの下部にあるスライダーをドラッグして移動させてください。モデルの表記は、アニメーションを最後まで再生した後の方が、見やすくなります。
外部部品
品目 | 説明 | 画像 |
シェル | 2つに分かれているこの金属カバーはプリンターを覆い、内部部品を保護します。 | |
レベリング脚 | プリンターの底の4つの角にそれぞれゴム製の脚が埋め込まれています。タッチスクリーンにプリンターが水平でないことを警告するメッセージが表示されたら、水平化調整ツールを使ってこの4つの脚の高さを上下させ、プリンターの水平度を許容範囲内で維持してください。 | ![]() |
ディスプレイ・アセンブリ
品目 | 説明 | 画像 |
タッチスクリーン | この液晶スクリーンは、Form 2のユーザーインターフェースとして機能し、プリントに関する情報、設定やエラーメッセージが表示されます。 | ![]() |
ディスプレイのプリント基板 | タッチスクリーンを制御するこの回路基板は、メインのマザーボードとは別に組み込れています。 | ![]() |
リボンケーブル | タッチスクリーンをマザーボードに接続するためのケーブルです。 | |
プッシュボタン | タッチスクリーンにプリントを開始または一時停止させるように促すメッセージが表示されたら、このボタンを押します。プリンターを起動またはシャットダウンする時は、このボタンを長押しします。 | ![]() |
アンバーカバー
品目 | 説明 | 画像 |
アンバーカバー | このカバーは、衝撃強度が高いポリカーボネートで射出成形されています。琥珀色になっているのは、レーザー光の照射を遮断し、紫外線の周辺光から樹脂を保護し、硬化しないようするためです。 | ![]() |
ラッチ式マグネット | ラッチ式マグネットでアンバーカバーを定位置に留めます。 | ![]() |
連動マグネット | この磁石によってカバーが閉まっていると、センサーがその状態を検知するようになっています。この安全メカニズムの働きにより、カバーが開いている時は、タッチスクリーンにCover openというメッセージが表示され、レーザーが無効になります。 | ![]() |
カートリッジ
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カートリッジ | 樹脂をタンクに注ぎ出すまで保管するための容器です。中の樹脂が十分に混合するように、カートリッジを定期的によく振るようにしてください。 | ![]() |
空気抜きキャップ | カートリッジの上部に付いているこのキャップは、カートリッジの通気用の蓋です。この蓋を開けると、樹脂がカートリッジから流れ出やすくなります。カートリッジを樹脂タンクに装着し、樹脂をタンクに注ぎ出す時は、このキャップを必ず押して開き、空気がカートリッジ内に入るようにしてから、プリントを開始してください。 | ![]() |
カートリッジIDチップ | カートリッジのスカート部に、樹脂の種類がプログラミングされている電気的消去可能読み取り専用メモリ(EEPROM)チップが埋め込まれています。このチップからの情報は、カートリッジの架台に取り付けられているスプリング・フィンガーを通じて、プリンターに伝達されます。 | ![]() |
バイト・バルブ | 樹脂の排出量はこのシリコン製のシール部で調整されます。カートリッジ・ディスペンス・アームから圧力が加わるとバルブが開き、樹脂が流れ出るようになっています。 | ![]() |
カートリッジ架台アセンブリ
品目 | 説明 | 画像 |
カートリッジ・スプリング・フィンガー | カートリッジの架台に取り付けられているスプリング・フィンガーは、2つの電気接点で構成されています。カートリッジを装着すると、この接点への物理的接触によって、カートリッジIDチップとの電気的接続が確立され、装着されたカートリッジが検知されます。 | |
カートリッジ・ディスペンス・アーム | このプラスチック製のフックがバイト・バルブに圧力を加えると、バルブが開き、樹脂がカートリッジから樹脂タンク内に流れ出します。 |
Z軸
品目 | 説明 | 画像 |
Zタワー | Form 2を構成する部品の多くは、プリンターの後方で垂直に延びるこのタワーによって支えられています。ビルドプラットフォームは、このタワー内でZ方向に沿って上下できる構造になっています。また、Zタワーは樹脂カートリッジを囲い、樹脂がカートリッジから流れ出て、タンク内に入る機構全体を包囲しています。 | ![]() |
送りネジ | ビルドプラットフォーム・キャリッジに組み込まれているこの送りネジは、ビルドプラットフォームの上下の動きを調整する制御棒の役割を果たします。 | ![]() |
Z軸リミット・スイッチ | この光学センサーは、ビルドプラットフォームがタワーの最も高い位置まで達すると、その状態を検知し、モーター駆動装置にそのことを知らせる信号を発信します。 | ![]() |
ビルドプラットフォーム
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ビルドプラットフォーム | ビルドプラットフォームのアルミ製の底部表面にはプリントが密着します。プリント回数が増えるにつれ、プリントしたパーツをビルドプラットフォームから脱着させる時の力で、ビルドプラットフォームの表面に傷がつくようになり、プリントがきれいに取り外しにくくなる場合があります。 | ![]() |
カム・ハンドル | このレバーは、ビルドプラットフォームを固定する機構の一部です。プリンターにビルドプラットフォームを装着する時は、事前にこのハンドルを上向きにしておきます。そしてプラットフォームを装着したら、ハンドルを押し下げ、プラットフォームを所定の取り付け位置で固定してください。 | ![]() |
ビルドプラットフォーム・キャリッジ | ビルドプラットフォーム・キャリッジとは、プラットフォームをスライドさせる金属製のアームのことです。 | ![]() |
カム・ロック・スプリング | ビルドプラットフォーム・キャリッジ内のばね機構が、カム・ハンドルの上下の動きを可能にし、ビルドプラットフォームを機械的に固定したり、解放したりします。 | ![]() |
カム・ロック調整ネジ(x3) | カム・ロックの張力は、この3つのネジを使って調整します。調整が甘いと、装置の故障に繋がる可能性がありますので、このネジを調整する時は、事前にFormlabsのサポートに連絡 することをお勧めします。 | ![]() |
樹脂タンク
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樹脂タンク | このポリカーボネート製のタンクは、カートリッジから排出される樹脂のための容器です。このタンクに入った樹脂は、タンク内のアクリルプラスチック製の窓を通して照射されるレーザー光により、硬化し、ビルドプラットフォーム上で硬化します。 樹脂タンクのクリーニングは必ず、適切だと認められている溶剤を使って、正しい手順で実施するようにしてください。 | ![]() |
タンク・グリップ | 樹脂タンクの両側には、タンクを装着、取り外しや持ち運びを容易にするプラスチックの取っ手を設けられています。樹脂タンクの底部には直接触れないようにしてください。指紋が付くと、レーザー光路を遮る恐れがあります。 | ![]() |
タンク注ぎ口 | カートリッジから樹脂が流れ出す際、カートリッジの排出口に真下に位置する、このタンク後方の注ぎ口で樹脂を受け止めます。 | ![]() |
シリコン層 | 樹脂タンクの底面には、付着した樹脂を容易に剥ぎ取れるようにする、通称PDMSと呼ばれる光学シリコン層がコーティングされています。プリント回数が増えるにつれ、この層が徐々に曇っていき、いずれタンクを交換する必要が出てきます。 | ![]() |
樹脂タンクIDチップ | 樹脂タンクには、各タンクのID情報などがプログラミングされている電気的消去可能読み取り専用メモリ(EEPROM)チップが埋め込まれています。このチップの情報(各タンクで使用中の樹脂の種類を含む)は、タンクのスプリング・フィンガーで読み取られます。 | ![]() |
ワイパー | 各樹脂タンクにはワイパーが付いています。このワイパーは、各層の造形が完了すると、ビルド・エリアに残る余分な樹脂を拭い、タンク内の樹脂を攪拌し、プリントの均一性を高めます。 | ![]() |
挿入脚 | ワイパーの最下部にある挿入脚をワイパーの架台に挿入すると、ワイパーを架台に固定します。 | ![]() |
ワイパー架台 | ワイパーの架台は、ベルト・ドライブ機構にワイパーを接続します。 プリントを開始する前に、ワイパーの挿入脚を金属ブラケットに挿入してください。 | ![]() |
光学ウィンドウ
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光学ウィンドウ | 樹脂タンクの下にある光学ウィンドウは、傷つきやすいプリンター内の鏡に埃やその他の汚れが付かないように保護する、反射防止加工されたガラス板です。プリントに失敗しないようにするためには、この光学ウィンドウを清潔な状態に保つ必要があります。 | ![]() |
タンク・キャリア
品目 | 説明 | 画像 |
タンク・キャリア | 樹脂タンクをプリンターの正しい装着位置で保持するタンク・キャリアは、剥がし工程の時には左右にスライドします。各プリンターのタンク装着位置は工場で厳密に測定されています。ネジを緩めたり、不正に加工したりして、この位置を変更すると、プリントの失敗に繋がる恐れがあるだだけでなく、位置のズレを修復するには、プリンターを工場に一旦戻し、再測定しなくてはならなくなります。 | ![]() |
シャトル・カバー | このシャトル・カバーは、樹脂が万が一こぼれた時に、プリンター内部に樹脂が入り込まないようにします。プリンター本体前方の、ちょうどプリンター・シェルの真下に設けられている溝には、最大50mlの樹脂まで溜めることができます。 | ![]() |
タンクのスプリング・フィンガー | タンク・キャリアに埋め込まれているこの電気接点は、樹脂タンクのID情報がプログラミングされている電気的消去可能読み取り専用メモリ(EEPROM)チップを読み取り、タンクがプリンターに装着されたことを検知し、タンク内に充填されている樹脂の種類を、PreFormソフトウェアに知らせます。 | ![]() |
マザーボード
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マザーボード | プリンター内のすべてのシステムは,、このマザーボードという主回路を通じて相互に通信します。、 | ![]() |
電力供給装置 | Form 2は、 100–240 Vの電力を使用します。本体に送られる線路電力は、内部の電力供給装置によって、+24V DCに変換されます。 | ![]() |
モーター駆動装置 | プリンター本体に組み込まれているビルドプラットフォーム、ワイパーとタンク・キャリア用の3つのステッピング・モーターは、マザーボード上にあるこの3つの小さなチップによって制御されます。各駆動装置は、チップの真正面にあるケーブルの受口を介して、それぞれのモーターと接続されています。 | ![]() |
前面ディスプレイ用コネクター | このコネクターは、リボン・ケーブルを介してディスプレイをマザーボードに接続します。 | ![]() |
Wi-Fi アンテナ | Form 2の無線接続は、プリンターのマザーボードに空いている穴から出るこのWi-Fiアンテナによって可能になります。 | ![]() |
イーサネット用ポート | Form 2は、イーサネットを通じてネットワークと接続することができます。イーサネット用のポートは、プリンター本体の裏側にあり、内部のマザーボードに接続されています。 | ![]() |
USB用ポート | Form 2は、USBを通じてコンピュータと接続することができます。USB用のポートは、プリンター本体の裏側にあり、内部のマザーボードに接続されています。 | ![]() |
ワイパー・アクチュエーター
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ワイパー・ベルト | ワイパーの架台に取り付けられているこのギア付きのゴム製ベルトは、ワイパーのモーターに繋がっています。モーターが回転すると、このベルトもその回転に合わせて動き、ワイパーを樹脂タンクのビルドエリアの表面を拭き取るように前後に動作させます。 | ![]() |
レベルセンス
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レベルセンス・ボード |
樹脂タンクの後ろ側になるこの黒い板は、タンクに充填・補充される樹脂の量を測定・調節するためのものです。レベルセンス・ボードに汚れが付くと、測定精度が低下し、プリントが失敗する原因にもなる恐れがあります。汚れてきたら、純度の高い少量のIPAで汚れを拭き取り、清潔に保つようにしてください。 |
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熱電対列 | レベルセンス・ボードに付いている熱電対列は、樹脂タンクの温度を検知する赤外線(IR)センサーです。このセンサーが樹脂で汚れてしまったら、Formlabsのサポートにご連絡ください。 | ![]() |
光学系
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バッフル | 可撓性のあるこうしたプラスチック製の保護物がプリンター内部の部品を覆い、特に光学経路を埃やその他の外的な汚染要因から守っています。バッフルは、再利用可能なプラスチック製のリベットで留められています。 | ![]() |
レーザー | Form 2は、クラス 1 の安全基準を満たしているレーザー製品です。 Form 2で樹脂硬化用エネルギー源として採用されているレーザー光は、波長が405nmの紫色ダイオードで、最大出力は250mWです。 | ![]() |
検流計 | 検流計はレーザーを誘導する精密な小型の高速モーターです。一つがY方向に、もう一つはX方向にそれぞれレーザーの動きを制御します。 | ![]() |
ガルバノミラー | 検流計のローターに固定されているこの小型の鏡が、大型ミラーの方向にレーザーを誘導します。 | ![]() |
大型ミラー | ガルバノミラーに反射したレーザー光線は、光学ウィンドウを通じてタンク内の樹脂を硬化します。 | ![]() |